行政書士ブログ ふくい相続塾

福井で奮闘中の行政書士・社会福祉士です。相続、成年後見などでお悩みの方はお気軽にご相談ください。

年別: 2023年

所有者不明土地問題に対応する法改正

 近年、所有者不明土地の増加が、社会問題となっています。所有者不明土地とは、所有者がわからなくなってしまった土地や所有者と連絡が取れなくなってしまった土地のことを指します。所有者不明土地が社会問題となっている理由は、土地 […]

遺言書の訂正のルール

自筆証書遺言書の加除訂正は可能ですが、訂正方法には決まりがあります。 民法968条2項で自筆証書遺言の訂正方法が定められています。遺言者が、その場所を指示し、これを変更した旨を付記して特にこれに署名し、かつ、その変更の場 […]

相続させる旨の遺言と登記

1 相続させる旨の遺言とその効力  遺言で特定の財産を誰かに譲る場合、その誰かが相続人の場合は「相続させる」と記載し、相続人以外の場合であれば「遺贈する」と記載します。 例えば、遺言者Aが甲土地を相続人の一人Bに継承させ […]

不要な土地を手放せる? 相続土地国庫帰属制度

 土地を相続したものの、「遠くに住んでいて利用する予定がない」「負動産を子どもに残したくない」「きちんと管理するのは負担が大きい…」。そのような理由で相続した土地を手放したいとき、相続した土地を国が引き取ってくれる「相続 […]

遺言はいつでも撤回できる

 遺言は人の最終の意思表示で、その人の死後に効力を生じさせる制度であり、私的自治の原則を人の死後にまで拡大するものです。 「遺言事由の原則」により、遺言を「する、しない」、「変更する・撤回する・しない」事由が法律により保 […]

不動産登記事項証明書の見方

1 登記事項証明書とは  「登記事項証明書」とは、法務局(登記所)が発行する証明書のことを言います。昔は「登記簿謄本」と呼んでいたのですが、登記事務がコンピュータ化されてからは、「登記事項証明書」と呼ばれています。 不動 […]

成年後見人と死後事務

1 被後見人死亡後の事務  成年被後見人等(成年後見人、保佐人及び補助人)が亡くなった場合、成年後見人等の職務は終了します。死亡後の事務として、家裁への報告、管理の計算、相続人への財産の引継ぎが主な事務となります。 本人 […]

成年後見制度の利用が進まない理由

 成年後見制度とは、認知症や知的障害、精神障害などで判断能力が不十分な方の財産管理、身上監護について後見人が代理人としてサポートする制度です。高齢化が進む一方で、家族が縮小していく中、高齢者や障害者の権利擁護、生活支援を […]

遺言書は勝手に開封してはいけない

(1)検認とは  自筆遺言書の保管者又はこれを発見した相続人は,遺言者の死亡を知った後,遅滞なく遺言書を家庭裁判所に提出して、その「検認」を請求しなければなりません。 封印されている遺言書を勝手に開封した場合、遺言書の効 […]

終末期医療に関する事前指示書、尊厳死宣言

 男の平均寿命は 81.47 年、女の平均寿命は87.57年と、長生きが当たり前になっていますが、元気でいられる健康寿命は、男性が72.68歳、女性75.38歳(2019年)です。心身ともに健全なまま最期を迎えられるわけ […]