行政書士ブログ ふくい相続塾

福井で奮闘中の行政書士・社会福祉士です。相続、成年後見などでお悩みの方はお気軽にご相談ください。

月別: 2023年8月

遺言はいつでも撤回できる

 遺言は人の最終の意思表示で、その人の死後に効力を生じさせる制度であり、私的自治の原則を人の死後にまで拡大するものです。 「遺言事由の原則」により、遺言を「する、しない」、「変更する・撤回する・しない」事由が法律により保 […]

不動産登記事項証明書の見方

1 登記事項証明書とは  「登記事項証明書」とは、法務局(登記所)が発行する証明書のことを言います。昔は「登記簿謄本」と呼んでいたのですが、登記事務がコンピュータ化されてからは、「登記事項証明書」と呼ばれています。 不動 […]

成年後見人と死後事務

1 被後見人死亡後の事務  成年被後見人等(成年後見人、保佐人及び補助人)が亡くなった場合、成年後見人等の職務は終了します。死亡後の事務として、家裁への報告、管理の計算、相続人への財産の引継ぎが主な事務となります。 本人 […]

成年後見制度の利用が進まない理由

 成年後見制度とは、認知症や知的障害、精神障害などで判断能力が不十分な方の財産管理、身上監護について後見人が代理人としてサポートする制度です。高齢化が進む一方で、家族が縮小していく中、高齢者や障害者の権利擁護、生活支援を […]

遺言書は勝手に開封してはいけない

(1)検認とは  自筆遺言書の保管者又はこれを発見した相続人は,遺言者の死亡を知った後,遅滞なく遺言書を家庭裁判所に提出して、その「検認」を請求しなければなりません。 封印されている遺言書を勝手に開封した場合、遺言書の効 […]

終末期医療に関する尊厳死宣言

 人生の終末期を自宅で過ごしたいと思う人は多いですが、日本では死亡者の86%は病院や施設で亡くなります。皆さんは、終末期にどのような医療、ケアを受けたいとお考えでしょうか。終末期とは「生命維持処置を行わなければ、比較的短 […]

これだけは知っておきたい贈与税の基本

(1)贈与税とは  贈与税は、個人から贈与により財産を取得した場合に、その取得した財産に課される税です。生前に贈与することで相続税の課税を逃れようとする行為を防ぐという意味で、相続税を補完する役割を果たしています。相続税 […]

これだけは知っておきたい相続税の基本

 相続税は、相続により財産を取得した場合に、その取得した財産に課される税です。財産の価額が高くなるほど税率が上がる累進税率を適用することで、資産の再分配を図るというのが目的とされています。財務省の発表した数値によると、令 […]

相続手続きのデジタル化はどこまで進むか

 マイナンバーカードと健康保険証の一体化問題で何かと大変なデジタル庁ですが、始めてホームページを見ました。政府が策定した「デジタル社会実現に向けた重点計画」(令和5年6月9日)を見ると、基本理念には「誰一人とりのこさない […]