行政書士ブログ ふくい相続塾

福井で奮闘中の行政書士・社会福祉士です。相続、成年後見などでお悩みの方はお気軽にご相談ください。

月別: 2023年11月

宅地の評価

 相続(遺贈、贈与も含む)により取得した財産については、その財産の取得時における時価により評価することになっていますが、相続税の申告を行う際の財産の評価は、相続税法や国税庁の通達に従った評価額、相続税評価額をもとに行いま […]

高齢化社会の進展に合わせた相続法の改正

 近年相続にかかわる法改正が度々行われています。民法の相続について規定した部分を「相続法」と言います。相続法は、昭和55年(1980年)に改正されて以降、大きな改正は行われていませんでしたが、高齢化の進展など社会環境の変 […]

家族信託は節税対策になるのか? 

1 家族信託は節税対策になるか?  家族信託は、自分が持っている財産を、信頼できる家族に託して、自分の代わりに管理運用してもらう仕組み です。 家族信託には、財産を預ける立場の人(委託者)、財産を預かって管理運 […]

家族信託の当事者が死亡した場合

1 信託財産は相続の対象にはならない  信託財産は既に受託者の名義となり独立性を持っているため、委託者が亡くなっても委託者の相続財産には含まれません。信託財産は信託契約に定められた固有の目的、ルールに基づいて管理、運用さ […]

親が養子縁組すると子の氏は

 相談会に出ているといろいろと勉強させられることがあります。先日相談会で改姓についての相談がありました。結婚した娘夫婦と同居しているが、娘夫婦に実家の姓を継がせたいがどうすれば良いかとのご相談。婚姻中の夫婦が妻の旧姓に苗 […]

家族信託のメリットとデメリット

1 家族信託とは  「信託」とは、「自分の大切な財産を、信頼できる人に託し、自分が決めた目的に沿って大切な人や自分のために運用・管理してもらう」制度です。 信託には、受託者が営利を目的とする「商事信託」と非営利の「民事信 […]

連年贈与と定期贈与

1 年間110万円の控除がある暦年課税  贈与税は個人から財産の贈与を受けた場合にかかりますが、その課税方法には、「暦年課税」と「相続時精算課税」の二つがあります。「暦年課税」は1月1日から12月31日までの1年間に贈与 […]

空き家を抑制するための税の特例

 少子高齢化による人口減少や核家族化の進展等に伴い、居住その他の使用がなされていない空き家の数が年々増えています。 住宅・土地統計調査(総務省)によれば、空き家の総数は、この20年で1.8倍(448万戸→820万戸)に増 […]

贈与とみなされる場合

   贈与とは、相手に「無償」で財産をあげることを指します。「通常の贈与」の場合、贈与する側が、贈与の意思を表示し、相手方が受諾することで効力が生じます(民549)。一方、贈与の意思がなくても、「実質的に相手に経済的利益 […]